RTAイベントの解説における一般的な側面で意識していること
ご縁がありRTA in Japan 2021 Summerにてフェノトピア学会にスパイもといアドバイスとして自分の考える解説の作り方を言語化する機会があったので、改めて少しまとめてアウトプットしてみた。
スーパー箇条書き殴り書きタイムでごめん。
・プレゼンテーションをするイメージ。
⇒魅力やアピールしたいポイントをピックアップし、それをいかにして見せるかを柱にして考える。
・一貫して大事なのは、視聴者に「納得」を与えることを意識する。
⇒「考えれば分かること」を言葉にして教えてあげる役目。
多くの視聴者は何も知らないという前提で考える。
・特に昨今のオフラインイベントにおける無観客の場合。
⇒上手いポイントで拍手を入れたり、「上手いっ!」「決めたっ!」などの感嘆の言葉を入れたり、複数人でワイワイ話すなどして、観客の盛り上がりを代表して演出する工夫があるとより面白く見られるかも。
・道中の空き時間の解説の間埋めと、その先の見せ場や解説の忙しいポイントとの解説量の分配。
これから行くマップの話は、その前の移動時間に概ね話しておいて、現地に到着していた時に「ここが先ほど話していた〇〇です。」と、再度話すことで理解してもらう。
⇒事前に話しておくことで簡潔に済ませ、その後の攻略や技の解説に集中する。
・道中など、空きがあるならこまめに現在の進度を解説する。
(ゲーム全体を通した進度と、イベントやダンジョン単位の進度の両方。)
その際、既に一度話していても、再度同じことを喋って違和感はないので問題ない。
⇒特にそのゲームが初見の人は、いま何のために何をしているのか、順調に進んでいるのかどうか、が分からないのでこれを補完してもらうと納得が得やすい。
また、いわゆる今北さん(放送に途中から来たため直前までの状況を知らない人たち)は必ずいるので、念押しの意味でも、今北さんのためにでも「前に話したことでももう一度話して良い」ことは覚えておくと良い。
・通常プレイとの違いを具体的に伝える。
(例… 本来は歌はいくつ取るものだが、RTAでは1つだけ。)
⇒走者が実は注力している点や、RTAだからこそ見られるアピールポイントを強調し凄さを伝える。
・発見者であることや、高難易度であること、最近見つかったテクニックであることなども積極的にアピール。
⇒視聴者に凄さを解説する。
・大技の前は「これから大技やります/ここから注目ポイントです」と言う。
見どころの多いダンジョンなら、ダンジョンに入った時点で「見どころが多いです」と伝えておくくらいが分かりやすい。
⇒見て欲しいポイントや注目ポイントは、必ず少し前からアピール。先に聞いておけば「なるほどこれのことか」と分かる。
・解説の順番
大技を解説するにあたって、先に詳しい説明はせず簡単に済ませてからあえて沈黙の時間を作り、プレイの模様に注目させ、「成功しました!」と拍手をした後に解説を添える。
⇒走者のプレイングに注目させることと、息を飲み集中するような走者目線の擬似体験を視聴者に与えることができ、視聴者が没入感を感じられる。
また、走者が解説を兼任している場合には脳のリソースの分散が可能になる。(プレイに注意が必要な場面に集中し、それが終わり余裕ができたタイミングで解説に移ることができる。)
各々スタイルやキャラクターを活かした話し方や伝え方があると思うので、1つの考え方として参考にしたりしなかったりしてみてください。