時オカの解説をしましたの話。
ゼルダの伝説 時のオカリナ - RTA in Japan Summer 2023 - YouTube
第1回から解説をやっているので、もしかしたらTwitterとかフォローは別にしていないけど名前にはなんか覚えがあるという人もいるかもしれない。
まずはお疲れ様でした。最近ビッグイベントすぎてビビる。時オカ中も同接75000人とかいたらしい。会社の仕事でもそんな人数の前で話すことそうそう無いのでは。これからもコンプラに気をつけて話すことはなるべく意識していきたい。
さて本題。
今回はスケジュールの発表で時オカGSRが採用されたすぐ後に、走者のCmaさんから「解説はせーらさんに」と話を頂いた。
何だかんだで長い付き合いだし声をかけやすい相手(だよね…?)というのもあるだろうけど、それとは別に僕の解説の技量を信頼して頼んでくれているので、僕としてはとても嬉しく思う。いつもありがとう。
そんな訳で2021冬の時オカ(スマブラ)の時以来の解説、久しぶりだから気は抜けないということで事前準備からいつもより気合いを入れた。
2人で走るレースで、かつ大技のたくさん詰まったカテゴリということで、特に「話す内容」と「所要時間」を事前に数回のリハーサルで確認して、その上でプレイ上のトラブルに応じて余分に話せるネタを考えた上で、解説用の原稿を用意した。
ただ、あくまでリハーサル時のトークの所要時間を確認するための用意で、本番で実際に原稿を見たのはせいぜい冒頭のトークくらいでしか使わなかった。
元々レース中は2人の画面を見て進行状況を随時確認しながら進める必要があったので、原稿を見るヒマが無いことは分かっていた。
本記事は本番に当たっての解説の心構えや考え方を簡単にまとめて、そのテキストをそのまま葬るのは勿体ないのでもしかしたらいつか何かの参考になるかもしれないので記録として世に放とうというもの。
せっかくの10000字超えの資料だけど本番はさして使われなかったので、供養してあげよう。
元よりリハーサルの調整確認用に用意しただけのものだったので、最終的に本番で話した内容や順序は一致しないところも多いけどよろしく。
まず解説する内容を考えるに当たって、このカテゴリの本質と何が魅力となるかを考えた。
・2人の記録の速さ、上手さ。
→ハイレベルで熾烈なレースが見られる。
・ルールの特徴
→RBA,GIM,SRMがないためシンプルで分かりやすい。
・高難易度な技が多い
→要所要所の技の難易度とそれにかける時間を極力減らす最適化の熟練度。
・戦闘(アクション要素)が多い
→時オカはバグ技でぶっ壊すイメージが強いので本来のアクションRPG要素を好む人にはオススメ。
また、GSRというカテゴリの名称から、実際に何が行われるRTAなのかをどう伝えるか?ということも考えて解説する必要があった。
解説の内容を考える上での考え方は以前ここで列挙した通り。基本的に考え方はこの記事のもの。
RTAイベントの解説における一般的な側面で意識していること - 姫のお茶会
今回、「カテゴリの趣旨は?なぜそういうルールなのか?」という疑問に対して納得が得られやすいような解説を必ず入れる必要があると思っていたので、これをムービー中のトークの主軸にした。
また、日頃聞くesport系のイベントの実況やストリーマーの話の上手さの特徴に、1つの物事を説明する時に「同じことを言葉を変えて伝える」ことをしていたことがあり、カテゴリの説明に際して上手い言い回しとその上手い言い換えを考えた。
走者を支える解説の仕事として、「本番中の走者の負担を最大限に減らす」用意と、以前から行っている「出番中の主役である走者自身の言葉を聞けるタイミングを必ず作る」用意をした。
具体的には、開始直後の一連の流れをこちらで引き受け、走者に挨拶で喋って欲しいタイミングは全てこちらから呼びかけることで、走りに集中したい走者の側から自発的に行動しなければならないアクションを無くすこと。
また事前にムービー中などで走者が集中せずに済む十分な時間があるタイミングで話を振り、実際に走っている走者自身の声も視聴者に伝えること。
ただ、レースの場合は双方の進行度を頭に入れた上でどちらに現在そのヒマがあるかを把握する必要があり、今回は想定よりも進行度がバラけたため話を振るタイミングの判断に苦労した。
結果的にCmaさんの焦りつつも楽しむ声やつりゃさんの1秒でも早く進めたい切実な声を届けられて、やはり良かったと思った。
それとなんか伸びたこのツイートで書いた考え方。
走者目線ではできて当たり前のところでやってしまったミスは全て列挙し次の改善を目指すのは普通のことではあるが、そもそもリセット前提の記録狙いと一発通しの本番との大前提の違いと、そこまで詳しくない一般視聴者に対してネガティブな点を列挙することよりも、ポジティブに締め括り上手くいったところに注目してもらえば例え大きなミスがあっても良い走りだったとまとめることができる。
今回事前に2人にそう話していたこともあって、本番こそ大事なところでミスをしてしまい
こんな時にこんなミスするなんて、と思っているに決まっているだろうけど、それを大きく出さず楽しくレースを終えられたと完走で話してくれて、実際殆どの視聴者もリカバリも含めて楽しかったと感想を話していてくれて、これも良かったなと思った。
そんな感じで、久しぶりの解説だったけど無事に役目を全うできたかな。
レースを走り解説として起用してくれたCmaさんとつりゃさんにお疲れ様でしたとありがとうの言葉を捧げます。そして見てくれた皆さんにも感謝を。
解説はあくまでサポートで、主役は走者であると思ってやっているけど、それでも解説の人もGGとか解説良かったとか言ってくれているのを見るといつも嬉しいです。
最後に解説用のテキストだけそのまま貼り付けおしまい。
かなり無秩序でコピーしてきただけのテキストだけどご容赦を。
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・開始
ゼルダの伝説シリーズ、ムジュラの仮面3Dに引き続き、時のオカリナRTA GSRというカテゴリで始まります。
おいおいスマブラの次は一体何を使って壊すんだと思ったそこのあなた、ご安心下さい。今回は時オカを使って時オカをやります。
サクッと自己紹介だけしちゃいましょう。
今回走者としてレースで走るお2人はこちら!
まずCmaさん!(本人挨拶、拍手)
次つりゃさん!(本人挨拶、拍手)
そして僕が今回解説を担当するせーらですよろしくお願いします!
今回、寄付で決定したファイル名は、Cmaさんがリィンク、つりゃさんがマッチョです。
我らが誇るゼルダシリーズの、精神的後継作からファイナルオリジナルネームが乱入してきました。何かの力が働いています。
はい、沢山の寄付をありがとうございました!
では早速カウントダウンで始めましょう。
(カウントダウンしてGLしてスタート)
・コキリの森
今回2人が走るカテゴリはGSRというカテゴリ。Ganondorf Source Requirementの略で、要するにガノンドロフを倒した上でエンディングを見てねというルール。
OPムービーは、昔は見ていたが少し前にスキップ許可に。
時オカRTAコミュニティはルール改定は必ず投票で決定する。面白い文化かも?
このルールはメモリ書き換えや任意コード実行などの特にイカれたバグ技が禁止のルールなので、やっていることが比較的見た目通りで分かりやすい。はず。イカれた物を見すぎて感覚麻痺しているかも。イカれていたらお前のリンクはおかしいと突っ込んでください。
まずはデクの棒を購入。これでコキリの森を抜け出すために迷いの森へ向かう。
ガノンドロフを最速で倒しに行くのが当面の目的になるので、最低限必要なこと以外は全てスキップする。
最初のダンジョンであるデクの樹サマの中をクリアするまでは森の出入り口に門番がいて出られないが、別ルートから無理やり抜け出す。
・アクアエスケープ
角度と位置とタイミングを合わせてジャンプ斬りすると壁抜け。
本当は水に深く潜れるようになるウロコを入手してから使えるようになるショートカットだが、台座にめり込めば利用できる。
ここからゾーラ川を流れてカカリコ村へ向かい、コッコ集めと井戸の底のボムチュウ取得をする。
ボムチュウは時オカRTAの必須基本アイテムで、要はバクダン花の解禁イベントを全て飛ばすために取る。
このゲームは爆発物を使ったバグ技が非常に多く、基本的にバクダンは入手したい。ドドンゴの洞窟にあるバクダンの宝箱を取るためにはバクダン花が使えないといけないが、バクダン花を使うためにはかなり長いイベントをこなさないといけない。
それがボムチュウがあると全てスキップできるので、必須になる。
フクロウのケポラゲボラがいるのでスライドで通過。近づくと強制会話が発生するが、スライド中は話しかけられないのでこれで突破。
コッコ集め。逃げ出した7羽のコッコを集めて柵に返すと空きビンが貰えるサブイベント。空きビンのかけら集め。
コッコは投げたり落としたりすると一定時間その場で跳ねたあと、リンクから逃げるように移動する。
この習性を利用してうまく柵の近くにコッコを誘導しながら集めていく。
このイベントで空きビンは取るが、今回の空きビンはそこまで悪用されない。ルールで禁止されているので。
代わりに面白い使い方をするのでお楽しみに。
・井戸の底
ナビィとの会話中に落下すると水の判定を無視できるので、これで井戸の水抜きをせずに井戸の底へ侵入。
ここから最初の大技。
スタルチュラを利用した壁抜けで、ボムチュウの宝箱を取りに行く。
猶予1Fの入力が4回もあるかなりシビアな技。注目です。
スタルチュラの残骸はリンクを押し出す判定があり、この押し出しで壁を抜ける。
そのために揺れているスタルチュラの向きと位置を完全に固定して残骸を落として、そこにリンクを飛び込ませて壁を抜けるという超大技。
フォールマスターを利用して入り口に。
セーブリセットでも良いが、時間がかかる。
ちなみに先の操作の間、スタルチュラの高さによって壁抜けのタイミングが変わるので、この僅かな時間にスタルチュラの残骸の位置が高いか低いかも見極めていた。さすがの一言。
ポーズ画面の開閉でゲームを1Fずつ動かすポーズバッファと呼ばれるテクニックでタイミングを見ているが、とにかくポーズの回数が少ない。要するに目的のフレームを自力でぴったり見極めている。
ポーズの開閉も時間がかかるのでそれすらできるだけ省こうという最適化。
という訳でカカリコ村でやることを終えたので今度は城下町へ。
日が暮れると跳ね橋が上がって城下町へ入れなくなるが、背を向けてカメラに映らないように移動する。
こうすると鎖の一部の判定が下に残り、その上に乗って跳ね橋を読み込むと、リンクごと本来の位置に移動する。
これで夜には入れない城下町に無理やり入る。ついでにルピーも回収。
・ハイラル城
ゼルダの子守歌というオカリナで演奏する曲を教わるためハイラル城の内部へ侵入するイベントに向かう。
まずはフクロウスキップ。ここにもフクロウの強制会話判定が引かれているが、リンクがアイテムを取り出す瞬間は話しかけられないので、棒とビンを順に出し入れしながら無理やり通過することで判定外にギリギリ出られる。
警備の目を掻い潜って進むところだが、マップの端に無理やり登って通過する。
かなりシビアだがセットアップで立ち位置と角度を合わせて確実に登る。
ハイラル城の兵士は全員ノイズキャンセリングイヤホンでASMR音声を聴きながら仕事しているので、真横でリンクが声を出しても聞こえない。
ダメージブースト。
ボムチュウの爆風を食らいながらジャンプ斬りをすることで、高い位置の崖まで飛ぶ技。
剣が無いので棒でやるのだが、この方がややシビア。
兵士抜け。
ザル警備と揶揄されがちだが、最速で通過しようとすると結構難しいのでお祈りしながら見てください。
着地した瞬間のフレームに横っとびを出し続ければ見つかってもそのまま突破可能。
ゼルダ姫との会話ムービー。
武器をチラつかせて話を早く終えるよう脅す走者の図。ちなみに早くはならない。
この間にGSRというカテゴリについて説明。
最終目的はガノンドロフを撃破した上でラスボスのガノンを撃破してエンディングを迎えることだが、ガノンドロフの撃破には光の矢が必要。
光の矢の入手は、ストーリーとしては大人で攻略する5つのダンジョン全ての攻略になるが、実際は魂と闇の2つの神殿のクリアがフラグ。
というのも、大人時代のストーリーは大きく2つに別れていて、森、炎、水の3つをクリアすると闇と魂の攻略に取り掛れるように作られている。
なので闇と魂だけをクリアして光の矢を取りに行くというのが当面の目標。
それに加えて、光の矢を実際に使うために弓矢と魔力が必要。
つまり、光の矢本体の入手と、その光の矢を使うために必要なアイテムの2つを集めながら、ガノン城を目指すような道筋になる。
ここで習得しているゼルダの子守歌は、その魔力の入手イベントを発生させるために必要。
時オカRTAでは子ども時代はできるだけ早く終わらせて大人になりたい。使えるアイテムなどの関係で出来ることが限られるので。ただ子ども時代でないと発生しないイベントもあるので、いまは早く大人になるために子どもでしか出来ないイベントを先にこなしている感じ。
ムービーが終わり、これからゼルダの子守歌を教わるというところで最後に1つバグ技。
ボムチュウを持ちながら横歩きで、歌を教わるムービーに入る。
するとリンクが死にながらムービーに入りゲームオーバーに。これで、ゼルダの子守歌を教わるムービーをスキップ成功。
このゲームのアイテム取得を伴うムービーは、ムービー開始時にアイテムの取得フラグが立つ。なので、ムービーに入ると同時にゲームオーバーになることで、アイテムだけを入手して脱出することが可能。
インパに話しかけると城下町前に戻してもらえるので、この後に大人で使うハイリアの盾を購入して時の神殿へ向かう。
・時の神殿
時の扉抜け。
言わずと知れた、子ども時代を即終了させる技。時の扉は隙間だらけなので、うまく横っとびをすればすり抜けられる。
これによって本来必要な子ども時代のダンジョン3つの攻略を全てスキップして大人になる。
☆ここまでの調子を2人に聞く。
GSRというカテゴリについてもう少し掘り下げる。
ガノンドロフを撃破してクリアするというカテゴリの趣旨は分かったけど、その意味はつまりどういうことなのか?その答えは、このカテゴリが昔の旧Any%のルートをなぞっているから。
当時は、時のオカリナというゲームのクリアにはガノンドロフとガノンの2体のラスボスを立て続けに撃破するのが必須だった。
とりわけガノンドロフの撃破には光の矢が絶対に必要で、つまりガノンドロフが存在する限り、光の矢とそれを使うためのアイテムの入手がクリアに必要不可欠だった。ガノンドロフが長い間、時オカクリアの大きなバリアとして機能していた。
そんな中、時は遡ること11年前、ガノンドロフ撃破後の崩壊しているガノン城へワープするイカれたバグ技が見つかり、ガノンドロフ自体がスキップされるようになった。
先程も言ったように、ガノンドロフ撃破には必要なことがかなり多いため、それら全てをスキップできたことは当時の大革命だった。50分くらいだったRTAが半分以下に縮まった。
そこから現在に至るまで、非常に多くのプレイヤーによる様々な研究がされて現在に至るわけなのだが、要するにこのGSRというカテゴリは昔のAny%の流れを汲んだルートを辿るもので、言い換えるなら「ぶっ壊れバグ技が見つからなかった世界線の時オカAny%」ということ。
これが、メモリ書き換え系のイカれたバグ技が禁止になっている理由。
長い話になったがなんとなく趣旨は伝わっただろうか。
そんな訳で光のメダルのムービーが終わり、ようやく大人時代開始。ここから本格的に必要なアイテム回収とダンジョン攻略を行う。
まずはカカリコ村から墓地へ向かい、フックショットを取りに行く。
今更ながら移動方法だが、バック走をしているのはこの方が速いから。通常歩行速度の1.5倍。
ただ、反転する時間もあるため、ある程度距離が長い時のみ使う。
ローリングも一番速度が出る瞬間はバック走と同じなので、短距離だったりクネクネした道はローリングで、長めの直線ならバック走で、と 使い分ける。
カカリコHESS。
バック走のさらに2倍、ゲーム中最高速度かつ減速せずに方向転換ができる最強のスライド。つまり歩きの3倍。強いが、発動も維持も難しい技。
スティックを僅かに倒した状態のまま左右に切り替えるのでかなり繊細な入力が必要。
みんな大嫌いダンペイレース。
ダンペイがランダムに目の前に炎を落とす嫌がらせをしてくる。
炎に1度当たると大体2秒ロス、最速46秒が理想で50秒以上にはなりたくないといったところ。
みなさんの予想は何秒でしょうか。
扉の奥に置かれた炎に当たって後ろに吹き飛ばされると、扉に挟まって全てやり直しにされたりするのでかなりキツい。
フックショットを入手したらわざと扉に挟まれて入り口まで戻る。
フックショットジャンプ。
フックショットは宝箱や的に引っ掛けるとそれに引っ張られてリンクが飛んでいくアイテム。これを飛んでいく瞬間に無理やりキャンセルすると、ゲームがリンクをどこに飛ばしていいか分からず上に飛ばす。
これでマップ端の崖上に乗れたので、残像剣を使う。
リンクの剣に攻撃判定が出続けるバグ技で、この間はリンクが足場から落ちなくなる。これで不安定なマップ端を歩ける。
奥まで着いたら上からロードゾーンを飛び越えて闇の神殿へ。本来は大扉があるが、上から降りることでロードさせずに通過できる。
・闇の神殿
まずはホバーブーツの宝箱がある中ボス部屋へ向かう。後で使うので途中でデクの実を回収。
中ボス、デドハンド戦。
盾突きという盾を構えて剣で突く攻撃アクションは攻撃力が設定されておらず、最後に出した攻撃と同じになる。
ジャンプ斬りは隙が大きいが通常の2倍の威力のアクションなので、予めジャンプ斬りをしてから隙の少ない盾突きをすることで、連続して火力を出せる。
大技、ボートスキップ。
本来子守歌を演奏して動かす船に乗って最下層まで行くのだが、それをスキップしてここから直接最深部のボス部屋まで行ってしまう大技。
まずは3連斬りの反動を用いた壁抜けで下層まで一気に落下。ここからロードされていない足場を通ってボス部屋前の大扉まで。実はこの場所ボス部屋の1つ手前の穴だらけの部屋。ミスったら落ちて全部やり直しになる。
ここで崖掴まりと同時にリンクを壁の内側にめり込ませ、さらに爆風を自分に当てることで扉の内側へ吹き飛ばす。
これで道中攻略からボス部屋の鍵の取得まで全てスキップしてボス戦に入った。
残像剣を使うと剣に攻撃判定が毎フレーム発生するので、突っ込んできた触れるだけでボンゴボンゴくんが死にます。
闇の神殿をクリア。これで光の矢のイベントフラグの内の片方が完了。
出てくるハートの器は取るとハートの上限が1つ増えるが、あってもほとんど変わらないので無視する。
他のダンジョンも攻略しないため、初期体力のハート3つのままで最後まで行く。強力なボス戦の攻撃では一撃でゲームオーバーになるので、この後の戦闘にも注目。
残りは魂の神殿のクリアで光の矢入手のフラグが立つが、その前に他に必要なアイテムもあるので、近いところから先に進める。
・カカリコ村から登山道
このあと妖精を使いたいので、草むらから出てくるようお祈りしながら草刈り。
妖精はハートの残りが1個以下の時に草むらから1/16の確率でドロップする。
リンクの状態によってドロップ内容が変わる抽選枠がある。手持ちルピーが少ないと赤ルピーが出たりする。
ちなみについこの間の6月末に、ハイラル平原にある、触れるとガサガサ鳴るタイプの草むらからも同じ原理で妖精が低確率で出ることが判明した。
基本的に触れた時には音が鳴るだけで何も起こらないように設定されているが、この妖精ドロップの仕様だけは生きていることが判明した。消し忘れか。
・ドドンゴの洞窟
フックショットジャンプ。
闇の神殿に入る前にした技と同じ原理。フックショットをハシゴにかけるのと同時にリンクがゲームオーバーになることでジャンプをキャンセルすると、真上に吹っ飛ぶ。
これでちょうど上の橋に乗ることができるので、そのまま妖精で復活して最深部の宝箱からバクダンを入手。
ボムチュウは冒頭で話した通り便利なのだが、入手する方法が少なく、補充が現実的ではないのでバクダンを入手。
壺や敵からのドロップで補給が簡単にできるのが利点。
このままデスマウンテン登山道を上まで登り、大妖精の泉へ。
入り口の壁を3連斬りを用いた壁抜けで突破することでバクダンを節約。
これで大妖精から光の矢を撃つための魔力を授かる。
ちなみに何度か使っている3連斬りの壁抜けは、実はリメイクの時オカ3Dで先に見つかった逆輸入技。厳密には発動方法が違うアレンジ技ではあるが、原理は同じ。
割と最近になって活用方法が多く見つかった壁抜け技の1つ。
壁抜けは基本的に爆発物を使ってある程度の勢いを出す方法がほとんどだったため、アイテム消費をせずに壁を抜けるこの技の恩恵は地味に大きい。
登山道を降りてゴロンシティから森の聖域へ。
のちのち森の神殿で弓矢を取りに行く必要があるので、その前に神殿近くにすぐワープできるオカリナ曲をついでに入手。
道を塞いでいるミドはバック宙するだけで突破可能。
このあとに向かう魂の神殿はかなり西の端にあり離れているので、予めこの時点でワープソングの森のメヌエットを教わっておく。
グラウンドジャンプという技で崖を無理やりよじ登り、迷路攻略をスキップ。
奥まで行き、バクダンを持ちながらムービーに突っ込む。
子守歌の時と同様に、ムービー開始時に歌入手のフラグが立つので、ゲームオーバーになりながらムービーに入ることでムービースキップ。
セーブしてタイトルからリスタートすると時の神殿から始まる。これから向かう魂の神殿があるゲルド地方へはここからの方が近い。
ここからスライド技で平原を高速横断。
ホバーブーツとスライド技の併用はかなり効果が高い。
短時間の浮遊効果が付くホバーブーツと、高速で移動するスライド技を組み合わせることで普通は行けない場所に行くことができる。
これでゲルドの谷を無理やり突破して先へ進む。
Low height ground clip
単発ホバー後の落下速度に爆風による押し出しを重ねて壁を抜ける技。これで幻影の砂漠に通じるゲートを開かずに無理やり突破できる。
☆ここから見どころラッシュ
幻影の砂漠を高速スライドで突破。
幻影の砂漠は道を逸れると入り口まで戻される場所で、この場で高速スライドはそれなりにリスキー。かつスティックを若干倒した状態を維持しながら左右に切り替える繊細な入力をし続ける必要がある。
移動距離が長いので完走できると中々のタイム短縮になる。
スピリットホバー
まだ終わらない大技ラッシュ。
これから魂の神殿の攻略に入るが、普通に入り口から入って内部を攻略するのはそれなりに時間がかかる。ではとうするか?外から登りましょう。という技。
残像剣を発動した状態で空中でガードするとその場に留まってホバーができる。これを繰り返して上まで登る。
爆風のダメージはもちろん、グエーの攻撃も食らったら落とされて終わりなので、十分警戒しながらホバーをしていく。
登りきったら今度は対岸に渡るためスライドとホバーブーツのコンボ。ジャンプ斬りで飛距離を伸ばして到着。
これで魂の神殿の内部攻略をほとんどスキップしてミラーシールドを入手。あとはボス部屋を目指して進む。
出口から入ってきたのでアイアンナックを背後から強襲。
ここでお祈りしながらアモスを倒して先程大量に消費したバクダンを補給。アモスのバクダンドロップ率は1/2なのでまあお祈り。
アモスからの回収不足の場合は壺の固定ドロップからバクダンを補給。
ボス部屋へは最上階から入るのが普通だが、時間がかかるので邪神像の肩から無理やり登る。
壁抜けをしてホバーブーツで移動し、通路の外側からボス部屋へ入る。
魂の神殿はボス二連戦、
まずは最初、ナボールナック戦。
鎧が剥がれないこと以外はアイアンナックと一緒。
あと一発で倒せるようにわざとHPを残し、台座から扉へジャンプ。
落としておいたバクダンがトドメを刺している間にリンクはマップ外に落下。
こうして撃破後のムービー中に落下してリスポーンすることで、鎧の中の正体が判明するムービーをスキップ。
ツインローバ戦。
完全乱数依存のボス戦。お祈りよろしくお願いします。
片方が早くビーム攻撃を構えてくれるか、もう片方が反射しやすい位置に来てくれるか、射撃後に連続で構えてくれるか、が鍵。
飛び道具を使うとそれを避けるためにツインローバがその場で回転するので、フックショットを空撃ちすることで回転させてその場に留まらせる。反射を当てやすくするため。
4回当てたら第2形態。
第1形態と同じように飛び道具を回避しようとするので、魔法攻撃を撃ったあとに回転させることで次の射撃へ早く移行させる。
ジャンプ斬りの威力を適用させた盾突きでタイミングよく攻撃して終了
お絵かきタイム
魂の神殿終了。これで光の矢の入手フラグは立った。
ラウルが「我ら六賢者は復活した!」と言っているが半分しか復活していない。おじいさん大丈夫か。
サリア、ルト、そしてダルニアというよりによって可愛いキャラたちがみんな不在。
さて光の矢の入手フラグは立ったが、まだ1つ弓矢の取得が済んでいないため、ここから少し前に永眠学習をした森のメヌエットで森の聖域へワープ。
・森の神殿
ここでの目的は神殿の奥にある弓矢の宝箱を開けること。
弓自体は要らないが、一緒に付いてくる矢立が欲しい。矢立が無いと矢をストックしておけないため、光の矢が撃てない。
まずはスタルフォス戦、ガードが固いので、相手が剣を振る反撃のタイミングで攻撃する。
それか盾を一瞬構え直すタイミングがあるのでその僅かな隙に攻撃を入れる。
☆大技、Jungle Jump。
フックショットジャンプで真上のフロアに飛ぶ。
闇の神殿前やドドンゴの洞窟でやったものと同じ。
(技の成功を見届けてから話す)
このフロアは1階と2階で繋がっており、どちらでもスタルフォスが出る。
ゲームは部屋に入った時のリンクの座標、要するに高さによって1階と2階のどちらにスタルフォスを出すかを決めている。なので、ただ上に飛んだだけではスタルフォスが出ずイベントが進まない。
なので上に吹っ飛んでリスポーン地点を更新してから落下すると、復帰した時に2階のスタルフォスが出てくる。
壁の中からフックショットを撃っていた時、実はリスポーン地点を更新させるバグ技も同時にやっていたというワケ。
スタルフォスのジャンプ斬りはハート2個分と高火力で、反撃を狙いやすい反面リスクも高い。
ここでやられると全てやり直しになってしまうので慎重かつ迅速に。
スタルフォスを全て撃破したら妖精の弓を入手し、脱出。
これで必要なアイテムは揃えたので、時の神殿へ戻り光の矢の入手イベント。
・LACS
☆走者に調子を聞く。
ここまで順調に(何とか無事に)進んできたけど今のところ調子はどうですか。
レースは早くも終盤戦、残すところあと少し。一番大事な最後のガノン城も頑張って下さい!
☆ルートのおさらい。
さてここで改めてルートのおさらいを。
ここまでガノンドロフを倒すために必要な要素として、最低限のフラグを進めてきた。
光の矢のイベントを発生させるための闇の神殿と魂の神殿のクリア、ゼルダの子守歌とそれを演奏して得られる魔力、そして森の神殿の弓矢から得られる矢立。
全てガノンドロフが光の矢で怯ませないとダメージを与えられない、という仕様のために駆け回ってきた。
残すところはガノン城へカチこみ、結界を解除して内部へ乗り込み、中ボスラッシュを乗り越え、ガノンドロフを倒して崩壊ガノン城を脱出して、ラスボスのガノンを倒してクリア。
必要な物のみの最低限の攻略で来ているため、ハート、つまりリンクの体力が初期値の3つのまま。
この後に出てくるボス級の相手の攻撃は基本的に一撃でゲームオーバーになるので、ひたすらに「ミスをしない」ことが重要。
さてムービーがまだ続くので、ここで1つ。
今回のRTA in Japanでの寄付も、国境なき医師団への支援がされます。
僕達は普段、自分自身や自分のコミュニティのためにゲームをプレイしますが、このイベントを通して寄付やグッズ購入をしてくれる人がいるということは、僕達のプレイが僅かながらも誰かのためのものにもなります。
これってとても僕たちにとっては誇り高い証になるんですよね。もしも今回のプレイがこのイベントを応援するきっかけになったのであれば、これ程嬉しいことはないです。
光の矢の入手イベント後にここに来ると、ラウルが六賢者の力で虹の橋をかけてくれる。
3人程足りないようだが果たして大丈夫なのか。真ん中辺りは穴が空いていないか心配になる。
・ガノン城
ガノン城は各神殿にちなんだ6つのミニダンジョンによって守られた結界が張られていて、内部へ入るにはこの解除が必要になる。
だが、壁のやや浮いた位置に内部へ入れるロードゾーンの判定があり、ここに無理やり触れれば結界解除をスキップできる。
ガノン城内部は螺旋構造で、各フロアに中ボスが控えている。
最初のフロアはダイナフォス2体。攻撃を高確率でかわしてくるので、大回転斬りで広範囲攻撃。その後クイック回転斬りで追撃。
2部屋目はスタルフォス2体。
森の神殿の時はと同様、反撃と盾の構え直しを狙って盾突きで攻める。
ここでボス部屋の鍵を入手。
3部屋目はアイアンナック2体。
1体ずつ倒すと時間がかかるので、同時に攻撃が当たる位置で、両方の攻撃を同時にかわしながら最速で倒す。
斧一振りでゲームオーバーになるのでリスクはあるが、ここはしっかり攻める。
最後の螺旋階段はやや長いので、スライドに挑戦。
決まれば少し速い。
さてこのカテゴリのタイトルにもあるガノンドロフ戦、ガノンドロフが放つ光弾を跳ね返して、怯んだところに光の矢を当てると剣でのダメージが入るようになるギミック戦。
当然、光弾一発でゲームオーバーになるのでミス1回で階段から登り直しになるのが怖いところ。
中央の足場にいると拳の叩きつけしかしないが、ギリギリ端にいれば範囲外になり光弾を撃ってくれる。
急いで残像剣を発動させ、光弾を必ず跳ね返せるようにして、光の矢を至近距離から確実に当てる。
あとは残像剣が全フレーム攻撃してくれるので、接近して棒立ちしていれば無事ガノンドロフを撃破。
崩壊ガノン城の脱出イベントが始まるが、ここでも最後に大技が控えている。
わざと落下するのと同時に下の通路に入ることで、ガノン城内部に最上階の座標を維持したまま復帰する技で、位置をズラしながら落下することで最下層の通路まで一気に攻略をスキップするという大技。
ただし崩壊ガノン城は落石というイレギュラーが存在し、これが何故か屋上であるにも限らずどこからともなく降ってくる。
これが運悪く技の最中に当たるとそれだけで大きくタイムロスになるので、ただひたすらお祈りが求められる。
無事成功したら最下層の通路まで落下し、スライドで高速突破。
ゼルダ姫とのキスは走者のモチベーションが上がる。一応ゼルダがリンクを押し出してくれるので何フレームかは速くなる。
最後はラスボスのガノン戦。
聖なる力を宿すマスターソード以外の攻撃は、全てダメージが最小にされる。
その上、初手はイベントで強制的にマスターソードが弾き飛ばされる。
マスターソードが無くなると時間もかかって困るので、ムービー中に盾を無理やり構えることでガードする。
第一形態はまだ速度が遅いので、剣を空振りさせてしっかり弱点の尻尾を攻撃する。
一度ダウンしたらマスターソードを取り返すイベントが発生するので、既に持っているが仕方なく2本目を取りに行く。
第二形態は劇的にガノンの移動速度が上がる。
元々64実機の処理落ち前提の移動速度で作られているため、処理落ちの少ないWiiのVCでは爆速になる。
当然、攻撃を食らったら一撃でゲームオーバーになる。
一度攻撃をミスったら、落ち着いて距離を取って仕切り直すことが大事。
ゼルダ姫のスペシウム光線でガノンがダウンするので、リンクが剣を振ってトドメをさすムービーが始まった瞬間にタイマーストップ。
というわけで無事2人とも終わりましたので、お約束の完走した感想を聞いてみましょう。
まずは(1位)さん!(本人感想)
そして(2位)さん!(本人感想)
はい、ありがとうございました。
お2人とも日頃から精力的に時オカRTAをプレイしている走者なので、TwitterやTwitchのフォローで応援をお願いします。走者の大きなモチベーションに繋がりますので、ぜひ。
はい、というわけで以上、時のオカリナRTA カテゴリGSRでした。
RTA in Japanはまだまだ続きます。この後のゲームもぜひ楽しみに見てください。